Integrated Report

統合報告書

統合報告書 LIMITLESS 2023

長期経営構想 Vision2030

本報告書では、当社が創出する価値と目指す姿、ドライバーとなる人財とチームの強みを紐解き、各事業における市場環境や戦略を詳述しています。作成にあたっては、IFRS 財団が提唱する「国際統合報告フレームワーク」を参照しつつ、マクニカのユニークネスを表現することに努めました。本報告書を通じて、当社の企業文化や成長性を感じていただければ幸いです。

統合報告書説明会(オンライン) 10月5日木曜日15:30~ 【終了いたしました】

この度、当社マクニカホールディングスは、はじめて統合報告書を発行することになりました。できるだけ読者の皆さまにとって理解しやすいように作るよう努めましたが、内容が多岐にわたることもあり、今回、統合報告書の説明会を設け、代表取締役社長原よりご説明させていただきます。
また、事前質問形式によるQ&Aセッションでも、原より直接回答いたします。

※当社ホームページ IRライブラリにて、アーカイブ動画・書き起こし原稿を公開中です。

概要

  • 開催日時

    2023年10月5日(木)
    開場:15:15/開演:15:30/終演:16:30
    ※当日の状況により、時間は多少前後する可能性がございます。

  • 開催形式

    オンライン(Youtubeライブ配信)
    ※説明会前に参加URLをメールでご送付いたします。

  • 参加費

    無料

  • 説明者

    代表取締役社長 原 一将

  • 開催内容

      • 統合報告書に関するご説明
      • 事前質問形式のQ&Aセッション
  • 備考

      • 通信環境等により、配信が不安定な可能性がございます。
      • 本説明会の録音・録画、画面のスクリーンショット、参加URLの外部転送はお控えいただきますようお願いいたします。
      • 本説明会のアーカイブ動画、書き起こし原稿は、当社ホームページに後日掲載予定です。

CEO MESSAGE

未来を描き、今にバリューを創るため、
マクニカは挑戦の歩みをとめてはならない

代表取締役社長 原 一将

「マクニカの最大の強みは何か」と問われたら、私は迷うことなく「人」と答えます。高い志と強いパッション、最先端技術への広く深い知識を持った一人ひとりのメンバーこそがマクニカの最大の強みであり、そういったメンバーが創り上げてきたオープン・フェアで、「明るく楽しく元気よく」の企業文化は私たちの大きな財産です。そのなかでマクニカは、伸び盛りの若手が持つ無限の可能性を信頼して権限委譲し、失敗を恐れずチャレンジしてもらうことを組織成長の原動力としてきました。これは、創業から50年以上経った今でも、当社がベンチャースピリッツあふれる企業であり続けている最大の理由です。

私は、創業者である神山名誉会長、前任社長の中島会長に続く“第3世代” です。エネルギッシュな先輩方の中で、年齢が若く経験値も浅かったことを前向きに捉え、常にチャレンジしてきたという自負があります。振り返れば「よりスマートな方策があったかもしれない」と思うこともありますが、何事も失敗と思わず、壁に直面したときは「失敗は新たな知識や見識、考え方を学ぶ機会」と捉えていました。
2000年頃からは、売上をさらに拡大していくためにはグローバル大手の半導体企業との取引が不可欠だと考え、先陣を切って開拓に取り組みました。当初はマクニカの技術力をなかなか信頼してもらえず苦しい思いをすることもありましたが、取引を重ねるなかで少しずつ信頼を勝ち取り、時間をかけて理解をしてもらうことで、現在も続く強固な信頼関係につなげることができました。

代表取締役社長 原 一将

こうした経験を経て2019年4月、社長に就任し、今あらためてマクニカのケイパビリティを俯瞰的に見つめ直しています。マクニカの半導体事業には、仕入先となる半導体メーカーや、産業機器・電機・自動車部品メーカーをはじめとした顧客企業、ネットワーク事業においてはIT ベンダーやシステムインテグレーター、社会実装で協働する官公庁や自治体、パートナー企業など、さまざまなステークホルダーがいます。マクニカの仕事は、リアリティのある未来像を描きながらステークホルダーと共創し、価値を創出すること。そのプロジェクトに必要な自分たちの役割を見極め、果たしながら、自社を含むすべてのプレイヤーの利益最大化を導く存在なのです。私たちはこの「エコシステム」の中で、ある時はリーダーシップを発揮し、またある時はサポート役に徹するというように、絶妙にポジショニングを変えていくことを得意としています。

マクニカにはその他にも特徴的な強みがあります。 それは、昨年制定したパーパスでもうたっている「最先端のその先にある技と知を探索」する「目利き力」です。未来の社会に必要とされるテクノロジーを想像し、探索する。そして、発見した最先端のテクノロジーがエコシステムのなかでどれほどの価値を持つのかを詳細に確認・検証する。将来のビジネスの規模感をイメージしながら、エコシステムに集まるステークホルダーと共に着実に実装を繰り返し、スモールサクセスを積み上げていく。こうした一連の流れ、すべてのプロセスにおいて、私たちの「目利き力」が強く活きています。

ただし、最先端テクノロジーの導入やまだ誰も経験していない試みには、必ず想定外のことが起こるものです。そのような局面では、単に技術やノウハウに優れるだけでは成功へ到達することはできません。やはり「新しいものを作りたい」というパッションや、相手が抱く課題を理解し共感する力、他者を巻き込む共創力、仕入先・顧客の要望にしっかりとお応えするおもてなしの精神が、ビジネスの成立に大きく貢献しているのです。マクニカのエンジニアは、顧客のもとに足を運ぶエンジニアが大半で、特に実装の段階においては彼らの技術力やサポートノウハウが非常に大きな強みになっています。加えてマクニカのチームは一人ひとりが環境変化や物事の本質をしっかりと見極め、状況に応じて柔軟にルールメイキングし、腹落ちさせながら目的に向かっていくスピードが非常に速い。やはり、マクニカの強みは「人」なのです。